てぃーちなー日記

沖縄とオーストラリアが大好きな歯医者の日記。健康ネタを中心に趣味の三線やエイサーなど のんびりと。

医学不要論⁇

最近SNSの書き込みや、私自身の知り合いの中にも「医学不要論」を唱える人がいる。

 

人の生命を守り、健康の維持増進に寄与する

はずの西洋医学が、結果的に人々を不健康にしている。場合によっては人の寿命を縮めているという事のようだ。

 

西洋医学を学び、それを実践している私達にとってはshockingな事でもある。

 

けど、私自身は至って冷静にそれを見ている。

 

幸いにも私は大学の歯学部に入る前は四年生の

一般学部で学んでいた。

また留学を通して医師や歯科医師などの医療従事者のみならず、セラピストや漢方医、その他

色んな職種の方々と交流を深めるチャンスにも恵まれた。

 

留学により、私自身の医学、歯科医学に対する考え方が変わったのもまた事実なのだ。

 

人々の健康に関わる仕事に就いている人達は

皆それぞれの考え方、信念に基づいて仕事をされている。

 

職種に関わらず皆に共通して言える事は、辛く苦しい思いをしている人々を少しでも楽にしてあげたい。癒してあげたいという優しさ、愛情でないだろうか。

 

残念な事に良かれと思ってやった事が実は逆の結果になってしまった… 

そういう経験をした人はたくさんいるはず。

 

私は西洋医学も東洋医学も自然療法も否定はしない。それぞれの良い所を取り入れた考え方に基づいて日々診療に当たっている。

 

大切なのはある1つの考え方だけに偏らない事。固執しない事。視野を広くし常に柔軟に考える事ではないだろうか。

 

もう一つ言える事

どのような病気や不快な症状でも、実際にそれを体験した人にしかその辛さは分からないのである。

 

強い偏頭痛で一日中吐いている人の辛さ、癌で耐え難い苦痛と命の期限を突き付けられた人のつらさ。それを見守る家族の辛さ。

 

酷いアトピーで身体中を掻きむしり、全身血だらけで朝を迎える患者さんの辛さ。

 

患者さんの心身の辛さは体験した者にしか分からないのだ。

 

そういう患者さんにとって、西洋医学は大きな貢献をしているのは間違いない。即効性、ADLの改善、様々な面で患者さんを助けている。それを個人的なエゴで否定するのは如何なものだろうか。

 

西洋医学は急性症状や救命で、東洋医学は未病、慢性疾患に、自然療法は予防の面で。

それぞれに大きな役割を果たすのだ。

 

医療に携わる人間にとって、何よりも大切な事

それは正しい情報を患者さんに提供すること。

自らの診断、治療法に責任を持つ事、患者さんに寄り添う心を持ち続ける事。ではないだろうか。

 

理想としてはそれぞれの垣根を外し、あらゆる分野の治療家が協力し合う事だと思う。f:id:nankurux:20160814103444j:image

 

 

顎関節症。その1

咬合分析、physical assessment、anatomy trainsをベ ースにリメの手技と操体法を用いて足肢〜頸部、頭蓋 骨の骨格調整、精密咬合調整、TMD予防に効果的なス トレッチの指導。食事指導。トータル約1時間の診 療。頭痛と腰痛、一横指程しかない開口制限、いやな click音、頸部顔面の疲労感。訴えのあった全ての症状 が改善、消失。眉間に皺を寄せて診療室に入って来た 患者さんが 満面の笑顔で足軽やかに帰っていく。 保険診療ではただに近い治療費。 ボランティアだな。(・_・; けど、それでもいい。やっぱり患者さんが苦しみから 解放され、何度も何度もお礼を言って喜んで帰って行 かれる姿を見ていたらやり甲斐を感じる。歯科医にな って良かったと思える瞬間だ。 医師、歯科医師、整骨師、整体師、自然療法士 … みんなそれぞれの考え方がある。1番大事なのは患者 さんの辛い症状を楽にして差し上げる事。結果が大事なのだ。 歯科医師として、またtherapistとしてこれまで様々な 事を学び、それを患者さんに還元し、その経験を積み 重ねて来た中でようやく僕なりのTMDに対する治療法 が確立できて来たような気がします。職種を問わず同 じ志を持つ先生方とさらに研鑽を積み、TMDのみなら ず様々な咬合関連症候群に苦しむ患者さんの役に立ちたい。

里帰り。

妻を沖縄の実家に送り届け 兵庫に戻って来ました。母子ともに安全に出産を終える事を祈祈るばかりです。これから暫くの間、兵庫と沖縄を往復する生活が続きます。

 

妊娠初期から後期に入るまでの期間、毎日生命の神秘と母親の愛情の深さ、精神的な強さを傍で感じていました。子どもは人類が歩んで来た40億年という生物の進化の過程を母親の子宮の中で僅か10ヶ月少々で終えて生まれ出てくる。その成長の早さは凄まじい。刻々と変化する妻の体の変化を見ていて驚きと感動の連続でした。子どもと母親の絆が強いのも当り前だと思います。


微力ではあるけれど、これからも出来る限り妻をサポートしたい。そう思います。
子どもが生まれたら今度は 子育てという未知の領域の大仕事が待っています。夫婦で助け合い子育てを通して私達も様々な事を勉強し、子供と一緒に成長していけたらと思います。

 

さあ、明日からまた新たな気持ちで一生懸命働きます。沖縄までの交通費も必要になるし、これから始まる親子3人での新生活に向けて蓄えていかなければいけません。妻は出産という大仕事に備え体調を整える。私はしっかりと働いて家族を養う。1日1日を今まで以上に大切に過ごして行きたいと思います。

 

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天狗茄子

天狗茄子が手に入りました。(^-^)

 

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関西ではまず見かけない茄子です。

 

形は大きく、肉厚、水分も多く、甘味が強い。

 

水分と糖質だけと思われがちな茄子ですが、

 

他にも栄養素はあります。

 

カリウム

 

カルシウム

 

食物繊維

 

 

ビタミンB1,C など。

 

我が家では今日は豆腐と一緒に揚げ出しにしました。

 

美味すぎ‼︎

 

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口は災いの元

言葉、コミュニケーション、実はとても難しい

 

事。良かれと思って言った事も受け取り方に

 

よっては時に相手を傷つけたり 相手を不快に

 

してしまう。だからどんな時も相手がどう

 

感じているか、相手の気持ちを考えながら

 

会話を進めなければいけない。

 

コミュニケーションに問題がある人。

 

場の空気を読めない人。そんな人が最近特に

 

目立つ。全ては最終的に自分の評価として

 

返ってくる。やはり子ども時代のあらゆる環境

 

が人格に影響を与えるのだ。

 

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神の草

神の草と呼ばれている 真菰。

 

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写真は姫路市で自然農法に力を入れていらっしゃる遠藤農園さんの真菰畑です。

 

我が家では遠藤農園さんの玄米を食べています。遠藤さんの作るお米は今まで食べた中で一番美味しい。

 

以前農園にお邪魔した時に初めて真菰という植物の存在を知りました。

 

真菰は古代より日常的に食されて来たイネ科の植物で、マコモ葉は、体内の毒素・老廃物を体外に排出する力があり、血液を浄化し自然治癒力を高める、と言われています。

 

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成長すると2メートルもの高さに育ち、その実を食べる事もできます。

 

繊維質に富んだ実は腸の蠕動運動を促し 便秘を解消してくれます。

 

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真菰茶。

優しい稲の香りがしてとても飲みやすい。

もちろんnon caffeine.

夏は冷たく 冬は温かくしていただきます。

 

お茶に使った葉は パックに入れてお風呂に。

ナチュラルな入浴剤になります。

肌荒れなどに効果的。

 

真菰の効能

利尿作用を活発にし老廃物を排出。

血液を浄化・血圧や血糖値を低下

コレステロール値を減少

免疫力をアップ

ホルモンの分泌を促進

 

真菰茶を飲んで感じた事は不思議な安心感がある事。

 

この安心感とは、おそらく真菰が古来より

食用として日本人が口にしていて、我々

日本人の体質に適しているという事。

 

三里四方の物を口にするといいますが、

やはり我々日本人は古来から 日常的に

口にしてきた物が我々の体質に合っている

のだと思います。

 

身近にある食べ物をもう一度見直してみましょう。

理想の歯科医療

先日メルボルンに留学していた時に知り合った

 

友人が愛媛から神戸にまで遊びに来てくれた。

 

彼とは年齢で言えば一回りも僕より年下である

 

だけど、何故だかメルボルンにいた時から気が

 

合い、他の仲間と一緒に色んな事をした。

 

そんな彼も大学を卒業。新聞社に就職し、

 

今や目標であったジャーナリストとして忙しい

 

日々を過ごしている。その一方で将来に対する

 

不安を抱え、自分の本当にしたい事を模索して

 

いるようであった。そんな彼を見ていて僕は

 

具体的な気の利いたアドバイスをする事が出来

 

なかった。何故なら僕自身も今と未来、理想と

 

現実の狭間でもがいているから。僕の理想とす

 

る歯科医療はこうだ。

 

社会の変化の中で歯科医療に求められている

 

ニーズは私達が学生の頃とは大きく変わった。

 

これまでの削る、抜く、詰める、という機能面

 

を中心とした対処療法的な治療よりも、病気の

 

予防や飲み込みの改善といった、より生命活動

 

に直結した歯科医療へとそのニーズは変わって

 

きた。また、噛み合わせが全身に与える影響に

 

も注目が浴び、全身を診れる歯科医が必要と

 

されている。歯は単に食べ物を食べるための道

 

具ではない。噛み合わせが起点となり全身の

 

骨格に大きな影響を与える。それはやがては代

 

謝や免疫といった全身の機能に影響を与えるの

 

である。数々の症例の中でそれが明らかになっ

 

いるにもかかわらず、相変わらず従来通りの

 

歯科医療しか行わず、全身に目を向けた歯科

 

医療を行わない歯科医も多い。そのような

 

歯科医は自然淘汰される日が 遠くない将来やっ

 

てくると思う。歯科医は乳幼児から高齢者まで

 

その長い人生を患者に寄り添いながら診ていか

 

なければならない。授乳期から老齢期までそれ

 

ぞれのライフステージに合わせた 食事のあり方

 

栄養の摂り方を含めた食育医でなければならな

 

いのである。患者さんの口腔機能を視る

 

スペシャリストである以上、食育を担う必要が

 

あるのである。

 

「歯科医は首科医であり食育医である。」

 

が僕のモットーであり、理想とする歯科医の

 

あり方である。それが出来る環境を整え、

 

次の一歩へ進みたい。 しかしながら現実的な

 

問題にぶつかりその一歩が踏み出せないので

 

ある。やりたい事は明確だ。必要なのは覚悟

 

だけなのかも知れない…

 

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